世界が変わるとき、変えるのは僕らの世代でありたい。
家庭教師で中学生の男の子を教えた話。「じゃあ数学の証明問題やろうか」
「…先生、なんか眠いです。まだ冬休みモードが抜けないみたいです。やる気が出ません。すいません!」
「よし、朗読だ!英語の教科書は?」
「え、英語ですか。じゃ、じゃあ、やっぱり証明やります」
「わかったよ。国語だ、本読もう!そうだなぁ…この本の…このページにしよう」
「あ、この人の本面白いですよね。家入一真さんでしたっけ。そうそう、そこ面白かったです」
「はいどうぞ」
「えーと。僕らは、義務教育で、勉強をして、いいところに進学すれば幸せになると言い聞かせられてきた…」
「あ、最後のでか文字は、ちゃんとそのテンションで読んでね」
「ハハ、わかりました!任して下さいっ」
すーっ(息を吸って)
『オマエラ、これが人間にとっての幸せだから、何も考えず勉強して、卒業したら黙って働け!ってね。幸せの押し売りだっつーの!!』
二人共最高に笑った初指導でした。
ファンキーな写真と飾らないメッセージが楽しくて衝動買いした『世界が変わる時、変えるのは僕らの世代でありたい。』
家入一真著