江國香織の著名人インタビュー集『十五歳の残像』を読み終えた妻が、この人の話はきっとあなた好みだよって教えてくれたのが、絵本作家の五味太郎さん。
「女房のために一生懸命働いてるんだよ、っていう言い草が通るようじゃ、いつまでたっても楽な社会はこないよね。つまり、正義がつらぬける社会ってことだけど。だってそんなの嘘でしょ。当人のためでしょ。少なくとも、女房子供を食わせたいという自分の欲望のためでしょ」
妻よ、わかってるね。
彼の言葉をネットで拾ってみた。
彼の言葉をネットで拾ってみた。
「ガキからの反応がいけているわけさ。こいつらに受けたら大丈夫みたいな感じがあるわけさ。だって、あの人たちつまんなくなると捨てるからね。大人はもとを取ろうとか、あるいは文句、評論してやろうと思うけどさ。でもガキは単純だから一番きつい読者で、奴らに最後のページまで滞りなくめくらせたい。それだけは絶対にやりたいって思う」
30過ぎだけど読みたくなったよ。