2015年12月5日土曜日

十五歳の残像

江國香織の著名人インタビュー集『十五歳の残像』を読み終えた妻が、この人の話はきっとあなた好みだよって教えてくれたのが、絵本作家の五味太郎さん。

「女房のために一生懸命働いてるんだよ、っていう言い草が通るようじゃ、いつまでたっても楽な社会はこないよね。つまり、正義がつらぬける社会ってことだけど。だってそんなの嘘でしょ。当人のためでしょ。少なくとも、女房子供を食わせたいという自分の欲望のためでしょ」

妻よ、わかってるね。

彼の言葉をネットで拾ってみた。

「ガキからの反応がいけているわけさ。こいつらに受けたら大丈夫みたいな感じがあるわけさ。だって、あの人たちつまんなくなると捨てるからね。大人はもとを取ろうとか、あるいは文句、評論してやろうと思うけどさ。でもガキは単純だから一番きつい読者で、奴らに最後のページまで滞りなくめくらせたい。それだけは絶対にやりたいって思う」

30過ぎだけど読みたくなったよ。

妻が志津図書館で借りた『十五歳の残像』
江國香織著     ISBN-13: 978-4103808046